≪中国電力(株)の、ここがスゴイ!!≫
○会員コメント
柳井発電所
・200メートルもある集合煙突、2万キロリットルの液化LNG(天然ガス)を貯蔵できるタンク群・・・
でも、実際のところ「高い!」「大きい!」とも感じませんでした。それは、周囲に威圧感を与えるのではなく、調和させるように彩色された“色”に秘密がありました。
タンク1つ1つの“色の幅”を変える工夫などから、ここ柳井発電所が、大気・水質・騒音に配慮して「街角の発電所」を目指した取り組みをされていることが推し量れました。
・環境にやさしいLNG発電に取り組み、最新(当時)の設備は先見があると感じました。
・LNGの貯蔵タンクの周囲に、LNGが流れ出た時に備えた壁が設置してあったり、その上部には水の壁ができるようになっていたり、発泡装置があったりと、「もしも」に備えた複数の対策がとられていました。
発電効率の高いコンバインドサイクル発電
・ガスタービンと蒸気タービンで発電機を稼動させ、燃料(LNG)を10%程度削減されていました。
・コンバインドサイクル発電の発電端熱効率の壁と言われている50%に迫る47.2%の高効率を発揮しています。
・ガスタービンは、展示物で構成部品の構造を見ることができます。
・柳井発電所で採用されているコンバインドサイクル発電方式に驚きました。というのは私が、蒸気でタービンを回し発電するという旧来の発電方式しか知らなかったからです。コンバインドサイクル発電とは、LNGを燃やしてガスタービンを回し、その排熱を利用して水を沸騰させ蒸気をつくり、再度蒸気タービンを回し発電するという方式です。つまりガスと蒸気による2段階での高効率の発電方式なのです。ただ発電効率については、門外漢であることもあり、納得できない部分を感じました。発電所の建屋内には、2系統の発電設備が並んでいます。当初設置された1号系統の発電効率は40%で、4年後に導入された2号系統の発電効率は47%ということでした。2段階での発電であるに関わらず発電効率が低いなと思っていましたら、最近のものは60%まで技術革新されているとのことでした。外国から輸入される貴重な資源、もっともっと技術が進むことを期待したいものです。
・内部(エネルギアランド)に設けられている展示物は、みんなが楽しみながらエネルギーや環境について学べる内容になっています。
・マイナス189度の低温窒素の特性を見る実験は、日常では経験できないことで、面白かったです。
・島根原発の防波壁は、9.5メートルの高さから更に安全性を考慮し、15メートルの高さにしたそうです。
万全を期した安全対策で、津波に備えていることを知りました。
・柳井の市街地の方向には、幅のある緩衝緑地が設けられています。発電所と市街地とがしっかり遮断されているなと感じました。また発電所の周辺には、ふれあい広場など市民の方々がゆっくり過ごせる空間が広がっています。しかも清掃が行き届いており、気持ちのいい広場となっていました。多くの子どもたちの声が聞こえてきそうです。
・ここが中国電力の頭脳!全てコンピューター制御!!
・中央給電指令所は、5人という少人数で中国地方の全電力需給情報を管理されていました。
・管内(中国地方)の個々の発電所の出力を、多くの条件を折り込んで発電コストが最小になるよう配分することが要求され、需要の急激な変動にも瞬時に対応しなければなりません。更に現在は、太陽光や風力の出力変動においても需給バランスを確保する必要があり、この指令所の多機能を少人数で対応できるシステムのすごさに驚きました。
・気象情報を把握し、電気の需要と供給を細かく調整され、停電しないように努力されていました。
たくさんのシステムと人によって管理されている電気を大切に使わないといけないと思いました。
2016年2月18日、4月から「電力の小売自由化」が始まるのを前に、当協議会団体会員の中国電力(株)山口営業所にご協力をいただき、柳井発電所(柳井市)と中央給電指令所(広島市)を見学しました。
柳井発電所はLNG(液化天然ガス)を燃料とする火力発電の施設で、火力発電の中では効率の良いコンバインドサイクルと呼ばれる発電方式により電気をつくっており、約50万世帯分の電力を賄うことができるとのことでした。広島の中央給電指令所では、中国電力管内の「新電力」を含めた様々な発電方式によりつくられる電力を、需要と供給のバランスをとりながら、安定供給するための司令塔の役割をしているとのことでした。私たちが毎日電気を安心して使えるのは、中国電力の社員の皆さんが日々細かく調整しながら安定して電力を送って下さるからなのですね。
私たちにとって電気は生活に欠かせない重要なインフラですが、電力の安定供給と温室効果ガス削減の両立には、いくつものハードルがありそうです。まずは自らのライフスタイルを見直し、できるだけムダな電力の消費を無くしていく必要がありますね。
中国電力(株)山口営業所のホームページはこちらから
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