山口県 温暖化とめるっちゃネットワークやまぐち News
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2017年10月27日、先進事例視察研修を行いました

 

当協議会の会員を対象とした先進事例視察研修に行ってきました。

 

最初に訪れたのは、山陽小野田市の「中国電力株式会社新小野田発電所

(http://www.energia.co.jp/area/yamaguchi/entry/324.html)。こちらで山口県内の約半分の電気をまかなっているそうです。石炭の貯蔵施設を見るとその量の迫力に驚くと同時に、より節電への意識を高めようという気持ちが強まりました。

 

次に訪れたのは同市内の「長州産業株式会社」(http://www.cic-solar.jp/)。太陽光モジュール組立ラインとSHiPS(ソーラー水素iパワーステーション)の見学や、太陽光発電システムの現状や水素社会について勉強しました。太陽光パネルが組み立てられる様子や、新たに開発された水素ステーションやまだあまり目にすることのない燃料電池車(FCV)を前にして会員も目を輝かせていました。

 

視察研修に参加した、とめるっちゃ会員の感想は・・・

 

(中国電力株式会社新小野田発電所)

 

・新小野田発電所は県内半分をカバーする発電規模で木質バイオマスの利用率は2%、今後は可能な範囲で少しずつ比率を上げていきたいとのことであった。エネルギー利用効率から考えると木質バイオマスの発電利用は課題が残るが、CO削減という問題に対し再生可能エネルギーの活用分野は伸びしろがあり、普及への活動を努力していかなければならないと感じた。

 

・発電所の規模の大きさにびっくりした。特に屋上の景色は観光名所に匹敵する美しさだった。欲を言うとハヤブサが見たかった。(当日は見ることができなかった。)

また、石炭、バイオマスの混燃発電所と聞いていたが、石炭の輸入がストップした場合などのリスク管理等のため、重油や軽油も利用しているとのことであった。電力の安定的な確保に対して様々な想定がされていることが分かった。

 

・発電所では年間260万トンもの石炭を消費することに驚いた。しかも、その石炭は海外からの輸入に頼っていることを知り、日々の節電は大切だと再自覚した。

 

・発電の燃料を輸入に頼っている事を知り、驚きと共に日々の生活の中での節電の大切さも再認識しました。

・新小野田火力発電所での貯炭場の約6tの石炭がわずか一週間分と聞き、一人ひとりの節電の意識が重要だと今更ながら思いました。

 

・山口県の約半分の電気をまかなう発電所であり、ボイラーや貯炭場などあらゆるもののスケールが大きかった。一方、木質バイオマスの混焼については石炭との微粉化の関係で石炭との比率は最大で3%、通常運転では2%程度にとどまっているとのことであった。今後、混燃の技術の進展を期待したい。

 

・各設備の概要や発電のメカニズムなど、イメージでしか理解できていなかったことに気づきました。正に百聞は一見にしかず!でした。                                  

 

・小野田発電所の見学は初めてでした。原発事故以来、火力発電が主流になっているようで、COを多く出していることは聞いておりました。今後どうなるのかとても心配でもあり、原発もいくつか必要なのでは?と思っておりました。バイオマス3%使用と聞きましたが、今後増やすことも研究中とのこと。もっと石炭の使用を減らすことができることを願っております。

 

(長州産業株式会社)

 

・ソーラーパネルの製造過程を見学したが、ほとんどがロボットで製造され、それがとても精密なのでびっくりした。                                    

SHiPSが水素ガスの供給以外に、災害時に役立つと聞いて感心した。

 

・名前は知っていたが、こんなに大規模な工場設備があるとは知らなかった。モジュール(パネル)を製造する工程が詳しく見れて太陽光発電にとても興味が持てた。燃料電池車が普及する日が来ることを期待しています。

 

・太陽光で水素を作る技術にびっくりしました。山口県にはすばらしい会社がたくさんあるのですね。

 

・長州産業では、主な工程をロボットは作業しており、その作業を従業員のの方々が細かくチェックされておられました。最先端の工場であることが分かりました。今から再エネの比率を上げていくためにも、エネルギーを自分達が作り自分たちが使う重要性を感じました。

 

・太陽光パネルの製造工程を初めて見学できて良かった。工程の各ポイントで装置や人による検査が行われ、最終検査での不良はほとんどないように品質管理が行われていた。SHiPSでは、10kWの太陽光発電からFCV(燃料電池車)1台分を満タンにする程度の水素が得られるとのことであった。日本の再生可能エネルギーの実情などの説明も受けることができた。

 

・人と環境に優しい製品の製造・販売やシステムの提案などに古くから取り組まれている企業であり、本協議会の視察見学先として最適な企業だったと思います。太陽電池モジュールの製造工程は、ほぼオートメーション化されていましたが、各工程の節目で人による検査・試験の工程が織り込まれており、品質への拘りの強さを感じました。ソーラー水素iパワーステーションは、単に蓄電池というイメージでしたが、非常時等に貯蔵水素を使って発電し電力供給できると聞き、正直驚きでした。

 

・太陽光発電のソーラーパネルの組み立て工場は、パネルの構成がよく分かった。工場の入り口にあった追尾型の太陽光発電が気になった。                                   

水素ステーションは、1つで数億円の建設費がかかるとのことで、普及に向けたコストダウンが期待される。

 

・長州産業が全国へ、また海外へ、山口県から・・・いいことだと思います。太陽光発電はパネル作りも大量生産、しかし人の作業に併せてロボットの働きぶりもすごく、これから先に大きな夢がもてそうだと思いました。

水素ステーションでは、水素を自動車(FCV)に一度入れると400kmも走れると聞き、電気自動車といっている昨今ですが、これから先はFCVが普及する可能性があると思いました。価格がもう少し下がると良いのではないでしょうか。

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